2013年3月26日火曜日

25mon.Mar.2013 【淫靡】

1月から週一でバー通いをしている。

ものづくりの過程は楽しくもあるけれど、ほとんどが自分との対話のみ。
経営のことを考えるのも自分。
となってくると、意図的に外に出るようにしなくては篭ってしまう。

人生の中でhappyもserious も sad もあるけど、誰かとの会話でhappyが倍になったり、違う角度から見れたり救われたりすることもある。

また、日常的にこなす内容では触れなくなっていく感情の機微にスポットを当てて掘り下げるなんてこともしなくなる。自分は他人との化学反応を欲していると思う。

この日の話題は今月末に閉館になる銀座シネパトスという映画館にちなみ、昭和という時代へのノスタルジーが漂っていた。

3/16に渋谷の東急東横線の駅が85年の歴史に幕を閉じたことに寂しさを感じる人にはここでまた昭和が消えていくように感じている。

移り行く時代への哀愁は昔の人も沢山残している。
ただ自分が生きてきて知っている時代もずいぶん変わってきたのは実感しているので特別な思いだ。

そういう話から廃れ行く雰囲気への哀愁の思いも含めて「いんび」という言葉が出た。
始めは隠微かと思ったけれど、淫靡の方のよう。

いんび 【淫靡】

節度がなく、みだらでくずれた感じのする・こと(さま)。

いんび 【隠微】


外に現れず、わかりにくいこと。かすかで目立たないこと。また、そのさま。


この日はぜんぜん違うお客さんが同じこの言葉を口にしていた。
他ではあまり聞かない言葉だった。


シネパトスが成人映画系もやってるからかもしれない。
ただ昭和という時代のエロス的なものって、「淫靡」という言葉に象徴される気がした。



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